巣立ち

この度、一緒に働いていましたスタッフの花田がみはたやを巣立って日田市にて工房を開設しました。

屋号はHatuka wood craft。

節目ということもあるので、少し書かせてもらいます。

花田がうちに来はじめたのは、正式にいつからということではなく、遊びがてらお試しがてらなのでちょっとあやふやな、5年ほど前。

もともと独立願望があったわけではなく、モノづくりが好きということで来てくれました。

5年のうち大半は研磨や塗装、梱包や危険度の低い機械作業が主な仕事内容。

他には商品撮影や広報、営業、商品やカタログのデザインなど、みはたや全般です。

そんな日々を過ごしていた今から1年前、日田で暮らすことになったこと、この仕事(商品製作)を続けたいことを話してくれました。

みはたやでの仕事を楽しく思っていてくれたのかはわかりませんが、続けたい気持ちを持っていてくれたのは嬉しく思いました。

ただ、うちでの仕事内容は機械加工以外。

正直なところ、商品製作は難しいなと思いました。

一番は加工について教えていないので危ないということ。次に日田にいくまでの残りの期間が少なく習得する時間がないということ。

それでも花田がデザインした商品シリーズが好評で多くのご注文を頂いているということ、本人の今までの仕事の向き合い方、工房開設の思いなどを考慮すると難しいとは感じつつも、目指してみてもいいのではと思いはじめました。

それからは怒涛の1年。

気付かなかった不具合など、現実は予想以上に難しいところがありました。

私が簡単につかめる電動工具は手のひらが大きくない為、力が入り辛く、元々チカラがないうえに、私以上にチカラが必要であったり。身長も高くないので機械の刃物が顔や身体に近かったりと、想像以上に怖い思いをしているというところ。

それでも懸命に勉強し、一つ一つ解決して、うちでの最後の仕事で商品ラインナップ全てを作れるようになりました。

身内のことではありますが、本当に頑張ったと思います。

その結果として工房開設まで実現できました。

ひいき目はありますが、素敵な空間になっています。

ここから生まれるモノ・コトが楽しみです。

親方(花田がそう呼んでいるので)として、

怪我なくやってくれたら、それだけで充分に思っています。

Hatuka wood craft・mihataya 共々

これからも頑張ります。

宜しくお願いします。

(補足説明ですが作り手として一人前ではありません。

商品化しているモノは作れるのですが、ちょっとした変更や作り出す技術はまだありません。レシピの丸暗記の方法です。

それでも数年間は仕事続けられると思っています。

独立したこれからが本当の成長時期、その数年でしっかりと自分の力をつけてもらいたいと思います。)