2023-01-28

DIYシリーズ

おはようございます。

 

あっという間に1月も来週でおわり、ゆっくりと今年の目標に向けて動きはじめます。

今年実施計画の一つ、DIYシリーズ(木端シリーズ改め)という端材を使ってのお試し的な作品を作っていきます。

最初なので、ちょっとした思いを知ってもらえたらと思います。

 

長い期間、頭の中で漠然と考えていた端材利用。

ここで言う端材とは、メーカーなどで加工後に出る余った材料。家具メーカーになると小さな材料は転用がきかなかったり、機械が使えなかったりと、残しておいても使い道がなく、どうしても廃棄ということになってしまいます。

廃棄はもったいないという考えもあるのですが、メーカーでは毎日のように大量の端材が出てそれを置くスペースや管理をするとなると経営自体に影響が出てしまいます。

 

下積みの時、廃棄される小さな端材を使って、頭をフル回転して色々なモノを作っていました。

それこそ、手間暇かけて、小さな材料を貼り合わせて大きな板にしたり、強度がギリギリの細い脚のスツールを作ってみたりと材料に制限があるからこそ、その時の技術を集結したモノづくりをしていたように感じます。

今にして考えると、その時の作品の発想は面白く、ある意味で理に適っているように思います。

端材を眺めていると、なんて贅沢な木目なんだかとか、こんな面白いモノが作れそうとか思ったりするのですが、反面そんな時間(商品化までの)はとれそうにないとも思ってしまいます。

 

商品化の作業は、作りたいモノとは言え、決して簡単な事ではありません。

デザインや図面は当然ですが、試作して強度や機能の検証、作業効率、原価計算、輸送方法など商品化までにはそれなりのお金や時間がかかってしまいます。

多くの方に使ってもらうので、当然の事ではあるのですが、こだわる程にその壁は高く、長いものになってきます。

 

 

 

もったいない。

端材をうまく生かせない事。

そして、作りたい気持ちを抑えているという事。

 

DIYのようにもっと手軽に、気持ちに素直なモノづくりが出来たらと。

作り手として、細部まで綺麗にして完成としたい気持ちもありますが、機能面で問題のないところは簡略化して、3方(端材・作り手・使い手)にちょっとずつの利点が生まれたらと考えています。

 

一度、役目を終えた端材だからこそ、通常では出来ない贅沢な使い方も出来たりします。

加工の手間はかけますが、細部の研磨や塗装などは省略し、その分、価格や完成までの時間に反映出来たらと考えています。

 

商品化への試作に向けての試作、

売れそうにはないけれど単に面白そうってだけのモノ、大量に出てきた変わった形の端材。

実際に定番商品となるのか、またはワークショップアイテムとなるのか、はたまた2度と日の目を見ることがないのか。

それさえも感じたままでいいのかなと。

 

実験的な動きとなりますが、長くやりたいことでもあります。

ご理解いただけると励みになります。

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